ビューローベリタスがブロックチェーンを利用した食品トレーサビリティに関する新サービス『Origin』を発表しました

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トレーサビリティサービス「Origin」のロゴ

ビューローベリタス本社は、消費者が農場から食卓まで食品のすべての製造段階での検査プルーフを確認することができるトレーサビリティサービス"Origin"を東京で行われた世界食品安全会議(GFSC2018)で発表しました。

"Origin"はブロックチェーン技術を利用しており、消費者は店頭で商品に貼付されたQRコードをスキャンして製造段階のすべての履歴を確認してから購買決定をすることが可能となります。
消費者だけでなく食品産業に携わる企業は、商品のあらゆる製造履歴を低コストで効果的に確認することが可能となり、リアルタイムでサプライチェーンを管理することができるようになります。

このサービスのプロジェクトは数社の顧客企業でパイロット段階で、より広く市場へ参入する準備ができています。

ヴァンサン・ブルディル(Vice President Food Service Line, Bureau Veritas)
『"Origin"は2年間の歳月をかけて開発したブロックチェーンを利用したサービスです。取引の信用を高め、消費者のみならず小売業やサプライヤー加工業、製造業においてもメリットがあり、最終製品の付加価値が上がります。商品回収は"Origin"でリアルタイムで管理できるためブランドイメージの維持にも役立ちます。』

"Origin"はブロックチェーンを利用することで、従来とらえ辛かった食品の完全なトレーサビリティについての課題が革新的に解決できるサービスとなりました。セキュアリングデジタルトランザクションのリーダーWorldlineと共同で立ち上げた初のソリューションです。

オリヴィエ・スタッケン(Managing Director Mobility & e-Transactional Services, Worldline)
『ブロックチェーンは"Origin"のようなサービスには特に有用です。堅牢でありながらオープンで透明性があり、管理機関は不要。
ブロックチェーンを利用することで、トランザクション検証性と情報の信頼性が革命的に高くなります。"Origin"が食品産業で展開されれば、他のどの産業でも利用可能であるということになると言えます。』

食品の検証スキームは、従来第三者検査や製造プロセスの各段階でのサンプリングに頼っていましたが、食品産業に関わるすべての企業へ記録を共有し各トランザクションを検証することを求めれば、ブロックチェーンを利用して継続的で完全な検証が可能になります。
それぞれの情報アクセスのレベルを変えることができるので機密データは守られます。

→ Bureau Veritas Press Release
"Bureau Veritas launches Origin, the world's first blockchain-based complete food traceability solution"