輸出食品検査

輸出食品検査とは

輸出食品検査のイメージ画像

食品を輸出する際に求められる対応として、栄養成分表示があります。国ごとに要求される食品ラベル表示項目は異なるため、輸出先に合わせ、必要な検査を実施する必要があります。
その他、残留農薬基準、食品添加物規制への対応、放射能物質検査証明書・産地証明書の提出の有無があります。
詳しくは農林水産省がまとめた「日本国内の輸出に係る制度」をご確認ください。

ビューローベリタスエフイーエーシーでは、輸出向けの食品検査として「成分分析」「放射能測定」「微生物検査」「重金属・有害物質」「残留農薬・残留動物用医薬品」を実施しています。
成分分析は、輸出国ごとに必要な検査をまとめて対応し、検査結果は日本語または英文結果報告書で作成します(両言語の報告書が必要な場合はオプション)。

→ 輸出に必要な食品検査

検査メニュー

成分分析

放射能測定

微生物検査

重金属・有害物質

残留農薬・残留動物用医薬品

成分分析

輸出先国・地域により食品ラベル表示の内容が決まっています。表記項目は国ごとに異なるため、輸出先に合わせ必要な検査を実施する必要があります。
下記表記のない国への輸出については、ご相談ください。

成分分析セット 検査項目 所要
日数
必要量
(目安)
シンガポール向け(生鮮食品以外) エネルギー、水分、灰分、炭水化物、たんぱく質、脂質、ナトリウム、食物繊維、飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、コレステロール、糖類 7 300g以上
EU向け エネルギー、水分、灰分、炭水化物、たんぱく質、脂質、ナトリウム、食物繊維、飽和脂肪酸、糖類 7 300g以上
米国向け エネルギー、水分、灰分、炭水化物、たんぱく質、脂質、ナトリウム、飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、コレステロール、食物繊維、糖類、ビタミンD、カルシウム、鉄、カリウム 20 500g以上
香港向け エネルギー、水分、灰分、炭水化物、たんぱく質、脂質、ナトリウム、飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、糖分(単糖と二糖類) 7 300g以上
カナダ向け エネルギー、水分、灰分、炭水化物、たんぱく質、脂質、ナトリウム、飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、コレステロール、食物繊維※プロスキー法、糖類、カルシウム、鉄、カリウム 7 300g以上
台湾向け エネルギー、水分、灰分、炭水化物、たんぱく質、脂質、ナトリウム、飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、糖類 7 300g以上
韓国向け エネルギー、脂質、飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、コレステロール、ナトリウム、炭水化物、水分、灰分、糖類、たんぱく質 7 300g以上
オーストラリア/ニュージーランド向け エネルギー、脂質、飽和脂肪酸、ナトリウム、炭水化物、水分、灰分、食物繊維、糖類、たんぱく質 7 300g以上
UAE向け エネルギー、脂質、飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、コレステロール、ナトリウム、炭水化物、水分、灰分、食物繊維、糖類、たんぱく質 7 300g以上

※ 各国の法令・規制は改定がある場合があります
※ 水分の多い検体・全体が均一でない検体の場合、検体量は上記より多く必要となります
※ 糖類(ショ糖、果糖、ブドウ糖、麦芽糖、乳糖、ガラクトース)
※ 検体により追加の検査項目が発生する場合があります
※ 所要日数は土日祝日を含む営業日です(ただし年末年始を除く)

→ 成分分析

放射能測定

2011年3月11日に発生した東京電力福島第一原子力発電所事故により、日本の農林水産物・食品に対し放射性物質に係る規制を実施している国・地域があります。輸出先国によっては、一部の都県等を対象に輸入停止措置を講じていることや一部またはすべての都道府県を対象に検査証明書等(放射性物質検査証明書、産地証明書等)を要求していることがあります。

ゲルマニウム半導体検出器による放射能精密測定を行います。農産物・畜産物・水産物等の食品や飲料水だけでなく、飼料や肥料、土壌や汚泥等の環境試料等、多様なサンプルの放射能測定を実施しています。
ビューローベリタスエフイーエーシーは、農林水産省「輸出食品等に対する放射性物質に関する検査の実施機関」です。

→ 農林水産省:輸出食品等に対する放射性物質に関する検査の実施機関について

→ 放射能測定

微生物検査

リステリア菌、サルモネラ菌、大腸菌など、輸出先によって規制が異なります。
必要な食中毒菌の検査を行います。

検査項目:一般生菌数(細菌数)、大腸菌群、大腸菌(E.coli)、黄色ブドウ球菌、サルモネラ、腸炎ビブリオ、腸炎ビブリオ、リステリア菌

また上記以外の微生物検査(ノロウイルス、カビ同定など)にも対応しています。

→ 微生物検査

重金属・有害物質

輸出先国・地域により有害物質として重金属や自然毒、化学物質などの残留基準値が設定されています。
基準値に対する適合の判断のため、食品における残留値を検査します。

検査方法:液体クロマトグラフ-タンデム質量分析計法(LC-MS/MS)、ガスクロマトグラフィータンデム質量分析法(GC/MS/MS)、高速液体クロマトグラフ法(HPLC)、誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)

検査項目:カドミウム、鉛、ヒ素、スズ、総水銀、重金属(Pbとして)、メチル水銀

→ 重金属・有害物質

残留農薬・残留動物用医薬品

輸出先国・地域と日本では、使用可能な農薬成分や畜水産物で使用可能な動物用医薬品成分の残留基準値が異なることから、日本の残留基準値を満たしていても輸出先国・地域の残留基準値を満たせずに輸出できない場合があります。動物医薬品に関しては、EUでは抗菌剤の仕様を制限する規制((EU)2019/6)によりEU域内に輸入される畜水産物にも適用するなど、基準値以外の規制がされている輸出先国・地域もあります。

参照:EUの新たな動物用医薬品規則への対応(農林水産省)

農産物、畜水産物に含まれる農薬や動物用医薬品成分の値を測定します。

検査方法:液体クロマトグラフ-タンデム質量分析計法(LC-MS/MS)、ガスクロマトグラフィータンデム質量分析法(GC/MS/MS)、高速液体クロマトグラフ法(HPLC)

検査項目:残留農薬一斉分析、動物用医薬品一斉分析、動物用医薬品の個別成分分析

お客様専用に分析項目のカスタマイズも可能です。

→ 残留農薬・残留動物用医薬品

所要日数と料金

実施検査により異なります。お問い合わせください。
日本語および英文の両報告書をご希望の場合は、オプション(\1,210/税込)で承ります。 (いずれか片方の場合は追加料金は不要です)

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