ビタミンEと分析について

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ビタミンEは多くの食品に含まれる脂溶性の栄養素です。ビタミンEには酸化防止作用があり、体内でフリーラジカルによるダメージから細胞を守るのを助けます。
免疫機能を高め、体内に侵入してくる細菌やウイルスを撃退するためにも、ビタミンEは必要です。また、血管拡張を促し、血管内で血液が凝固するのを防ぎます。身体の細胞が互いに連携し、多くの重要な機能を果たす際にもビタミンEは使われます。

ビタミンEは、ナッツ類(ピーナッツ、ヘーゼルナッツ、そして特にアーモンド)や種子類(ひまわりの種など)、植物油(小麦胚芽油、ひまわり油、ベニバナ油)、ウナギ、アボカドなどの脂質が多い食品に多く含まれています。また、ほうれん草やブロッコリーといった緑色野菜にも含まれます。

ビタミンEは活性酸素の働きを抑える作用を持つビタミンで抗酸化ビタミンといいます。抗酸化作用のほか、細胞内に過酸化脂質が作られるのを抑える働きがあります。抗酸化ビタミンには、このほかビタミンAやビタミンCがあります。

ビタミンEは4種(α、β、γ、δ)トコフェロールと4種のトコトリエノールという同族体に分類されます。体内に残るビタミンEはαトコフェロールが大部分で厚生労働省が算出している一日に必要な食事からの摂取量はαトコフェロールを基に算出されています。

食品中のビタミンEの測定には、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)と呼ばれる測定機器が頻繁に使われます。HPLCは、αトコフェロールのみを定量とする場合は適していますが、α、β、γ、δのトコフェロールの異性体をそれぞれ定量するには一手間必要となります。その理由として、通常HPLCで使われる移動相(食品試料をカラムなどに通すために必要な液体)は水やアセトニトリル、メタノールなどの親水性の溶媒が多いのですが、これらの異性体それぞれを測定するためには、ヘキサンという疎水性の高い特殊な有機溶媒を使います。HPLCはこの溶媒が難しく、使われている部品の中にはこの溶媒で早く劣化してしまうものもあります。さらに、HPLCは通常、親水性の溶媒で使われることが多いので、溶媒が流れるチューブ類を一度、アセトンなど疎水性の溶媒で洗浄しなくてはなりません。

高速液体クロマトグラフィー(HPLC)
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)

ビタミンEについて、αトコフェロールについての研究は進んでいますが、その他のトコフェロールの機能についてはまだ分かっていない部分が多いようです。ビタミンEは、高い抗酸化作用を持ち、ヒトの健康の維持に大切なビタミンなので、その他のビタミンと同様、日々積極的に摂取したいものです。

ビューローベリタスエフイーエーシーでは、ビタミンEを含むビタミン類の測定を実施しています。ビタミン類の含有量を確認し、付加価値の訴求などにも活用できますので、測定をお考えの際はご相談ください。

参考

→ 成分分析