【新ラボここがすごい(3)】環境や労働環境に配慮した新しい検査場 その2

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前回、ビューローベリタスエフイーエーシーの新検査場では、事業で発生する二酸化炭素を削減するためにトラッキング付非化石化証明書を活用する再生可能エネルギー電気を100%使用し、地球温暖化防止へ貢献することをご説明しました。
今回は、電力以外の、環境に配慮した取り組みをご説明します。

これまで、食品検査業務では、事業系産業廃棄物について、産業廃棄物処理業者に引き取り・運搬を依頼し、ものによっては焼却施設で焼却を行い、焼却灰は管理処分として埋め立てられるといった、CO2を大量に排出する手法で処理をおこなっていました。
新検査場では、廃棄物ごとの処理方法、再生方法を検討し、最適な方法を実施し、産業廃棄物全体70%削減を目指しています。

生ごみ廃棄物 ほぼ0を実現

食品検査業務では、お客様からお送りいただいた食品サンプル(検体)を検査し、報告書を発行します。
検査の終了した食品サンプルは、検査後3カ月を経た段階で、廃棄します。
この食品サンプルの廃棄物は年間20トンほどあり、決して少なくありません。
これらは事業系産廃物物として焼却されますが、生ごみは水分量が多いため、燃料を多く消費し、CO2排出量も多くなるのが現状です。
新検査場では、生ごみ処理機を導入、自社で処理ができるようになり、廃棄物ほぼ0を実現し、運搬、燃焼、埋めたてで発生するCO2排出量や、環境への影響要素を削減します。

検査済溶液廃棄量1/10に削減(アルカリ溶液)

食品検査業務の特徴的な廃棄物として、検査済溶液があります。
これまで、検査済溶液は、社内指定の場所に集め、定期的に、産業廃棄物処理業者へ集荷・処理をお願いしておりました。月間200L ドラム缶が満タンとなる量でした。
新検査場では、排水中和装置を導入し、自社で、水分と有害物質に分解します。
有害物質の量は1/10に削減することができ、回収頻度が減り、CO2排出量削減につなげます。

労働環境に適した検査場の実現

検査場面積を1.5倍に拡張し、検査機器、設備の配置をゼロから見直して、検査実施時の検査員の動線を最適化し、業務の効率化を実現します。
全館の床をノンスリップ化、壁を抗菌化、従業員全員の健康に配慮した労働環境安全対策を実施しております。

これまでの内容以外にも、節水対応、再生紙の積極的な活用といった基本的なことを継続し、環境にやさしい検査場にします。

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